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ルックがいい

英語でよく使われるけれど日本語にうまく翻訳できない言葉が写真まわりにもあります。 アンセル・アダムスの本にやたら出てくる「ヴァリュー」とか。考え方そのものが日本にないことが多い。 ルックもそのひとつ。ルックスという言葉が似ていると思うけれど、「この写真はルックスがいいね」なんて言わないはず。 声はいいけど曲はいまいち(あるいはその逆)みたいなことが、写真にだってあるのに。

time after time

DAP(デジタルオーディオプレイヤー)を買ったので、iPhoneで音楽を聴くときは音質よりは楽しさを追求しようと思い、幾つかのアプリを試してみてboomというものを今は愛用しています。 すこし課金が必要だけれど、サラウンド効果による音の広がりを作り出してくれるもの。 擬似的ですが、耳馴染みのある曲が新鮮に響いて、ヘッドフォンに固有の音場の狭さを緩和してくれます。 いまマイルス・デイビスの「Time After Time」を聴いていました。 電気グルーブの石野卓球さんがラジオにゲストで呼ばれて昔話に花を咲かせていたとき、「80年代が豊かだったという象徴のように感じる」とKAJA GOO GOOの「君はToo Shy」を選曲して、強く印象に残りました。a-haでもDuran DuranでもNew Orderでもなく、KAJA GOO GOOだった。 このマイルスのカバーを聴くと80年代の豊かさを感じます。 そこには肥沃で広大な畑があって、効率など考えずに植えた麦がすくすくと育ち、それをみんなで刈り取って、製粉したての小麦粉で焼いたパンの味みたいな。いや、それだと70年代になっちゃうのかな。いずれにせよ豊かな環境のなかでの大人たちの戯れによる産物。 それにしてもこのGUIダサいな。 80年代っぽすぎて涙で目が滲んで曲目が見えない。

腰に不安を抱える写真家たちのために

ジムに通い始めた20代の頃から、”股関節の可動域が狭くなったら老化のサイン”だと言われていて、股関節の可動域が狭くなればスポーツのパフォーマンスが落ちるだけでなく、腰痛につながったり、代謝が落ちて贅肉が増えたり、いいことがありません。 意識してそれなりにストレッチなどやってきたつもりだけれど、ここ数年でやっぱり骨盤の歪みなども出てきて、自分なりにケアする必然を感じていました。 まわりの同業者も、とにかく腰を痛める人が多いです。 スポーツマッサージなど、かかりつけの医師やインストラクターがいれば相談もできまが、撮影先で急に痛みが出たり、忙しくて通院できないこともあるはずで、セルフケアはやはり大切。 いろいろ試してみましたが、個人差があると思うので、いちおう僕のオススメということで記事を書きます。 まず用意するものはストレッチポール。本家サイトではストレッチポール®と書いてあることでわかるように、登録商標。 検索するのにはヨガポールなどでもヒットします。似たものは色んなメーカーから、様々な価格のものが出ています。大きさにはそれほど違いがなく、素材による硬さの違いがあって、個人的には柔らかめのマットに固めのポールを組み合わせるのがいいと思います。フローリングの上でやるなら、少しだけクッション性があるもののほうが扱いやすいです。 安いもので二千円くらい。 ストレッチポールには「ベーシックセブン」と呼ばれる基本的な運動があって、まずはそれをやってみて、どんな動きをするとどこに効くかを実感してみることをオススメします。 これが公式な、ベーシックセブンの動画。 http://www.yodo

写真にまつわる退屈な話

前回のポスト http://www.yuki187.com/single-post/2017/06/12/ロックにあって写真にないもの? に書いたように、ロックには相関関係を見出すことができて、それを理解することによって大海のなかで泳ぎ方をおぼえたような開放感と喜びを感じることができます。 そこに書いた記事を、今度はRobert Glasperを中心としたパースペクティブで俯瞰すると、血が繋がっている親とは知らずにRadioheadと交わり、父である古典的なJAZZの枠組みを壊そうとしている姿に、オイディプス・コンプレックスを当てはめて読み解いていくこともできそうです。 ロラン・バルトあたりの構造主義者や、ジジェクがヒッチコックを用いてラカンを読み解こうとしていたような、知の挑戦として 写真新世紀の審査評として、柴田敏雄さんが以下のようなことを書いていました。 まず世界的な趨勢のお話として、どの展覧会を見ても、同じような写真ばかりが展示されるようになってしまったと思うんですね。たとえば、ベッヒャー系のトーマス・ルフやアンドレアス・グルスキーの作品なのかなと思ってクレジットを見てみると、作家は違う人だった、ということが多いのです。つまり、いくつかの確立された分野があって、そこにあてはまるものしか出てきていないという印象があるわけですが、今回の審査会でも同じような傾向にあると感じました。 若い人は、何に出会ってもはじめてのことが多くて、それを新しいものだと思いこんでしまうことがある。でも、美術館に行ったり、歴史の知識をある程度知っていくと、それが本当に新しいものか、すでにあるものの

ロックにあって写真にないもの?

前に現代アートのセミナーを聴講したとき、質疑応答で手を上げて「世界を広げていくために、どうするのがオススメですか?」と聞きました。ぼくも初心者を対象にしたワークショップをやることがありますし、これは講師として「なるべく話しておくべきこと」だと思っていて、なんて言うのがいいかってよく考えるから。 ぼくの場合、ロックはラジオDJが入り口で、好きなバンドを見つけてからはそのルーツを辿ったり、同じプロデューサーのアーティストを聴いたりして、世界を広げました。 文学は、翻訳者を信じて、その人が手がけているものは片っ端から読むというスタイルで世界を広げました。 カオティックに広がる膨大なアーカイブのなかに道筋みたいなものが見え、シナプスのような繋がりを見出したとき、それぞれの醍醐味を感じました。 写真みたいなアートの場合、どうするのがオススメかと質問したわけですが、期待したような答えは返ってきませんでした。 そこで、ロックの相関関係がいかに楽しいかという例を。 80年代のイギリスで、若者にもっとも影響力を持っていたThe Smithというバンドがいて、多くのフォロワーを生みました。 そのひとつがRadiohead。たぶんいまもっとも影響力を持ったロックバンドのはず。 Radioheadはそれ以前の”誰々から影響を受けたと言うことを伏せる”アーティストたちとは違い、新世代のミュージシャンらしく、自分が影響を受けた人たちを公言していきます。その代わりにその影響はミュージシャンにとどまらず、モダンアーティストや小説家、映像作家など、幅広いジャンルに渡っています。 そうして作り出す音楽だけでな

イベント月間 終了

BMWでの「気軽にアート体験 ポートレート編」 5/20,21 これは準備に時間とお金がかけられたのがありがたかったです。 必要とあらば専門機関や資料にあたることもできたし、カメラファンとは違う層の前で話すことができて楽しかったです。 「今いちばんやってみたいことは何?」と聞かれたら、たぶんこの日にやったようなトークだと答えると思います。古典作品を見る楽しさから写真の喜びについて話す、みたいな。 それもエンターテイメント性をもたせた楽しい物語として。 色んな人にお世話になりましたが、ぼくが適任だと推薦してくれたメーカーの人に感謝しています。 すごく評判も良かったですし、条件さえ整えばこんなこともできるんだと、自信になりました。 T3フォトフェスタに絡んだ、谷中でのプチ写真展とトークイベント 5/27,28 正直に言ってトークイベントのほうはグダグダになってしまって、そこだけは強調しておくけどぼくだけじゃなくみんなで反省すべき点があると思っていますが、懐かしい感じがあって楽しかったです。 がっつりした個展をずっとやってなくて、その反省も含め、たまにはプリントを展示するべきだなって痛切に思いました。 あと、谷中の界隈すごくいいところだなぁと発見も多く、通うのが楽しかったです。ほんとうに自分で個展やるなら、あのあたりがいいな。 そういう季節や場所と絡め、記憶に残る二日間でした。 ヨドバシカメラ大撮影会 in としまえん 6/4 写真はもう消費されるモードに入った、オワコンだ、なんて声もあります。でも、すごくたくさんの人たちが写真を撮っている姿を見られて、熱をもらったという感じがし

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