

マグナムを語る、ふたたび
ふたたび、というのは数年前にPHaT PHOTOとマグナムジャパンの共同企画で「マグナムの作家たちのコンタクトシートからプロファイルする」というトークイベントをやったからです。 たぶん伝説になっているはず。 今回は、富士フイルムとマグナムの企画展「HOME」が開催されるので、その内容を一般のお客さんにもなるべくわかりやすいかたちで「開いて語る」のが、ぼくの役割だと思っています。 詳細はこちらを。 http://home-magnum.com/ja/
予約の必要はありません。無料です。 先日、マーク・パワーが営団地下鉄の仕事をしたことがニュースになっていて、そのコメント欄を見て絶望的な気持ちになりました。 「We are the world」のビデオを見たけど、このサングラスしている人けっこう歌がうまいね!
というくらいの感じ。それスティーヴィー・ワンダーだよ、スーパースター。 それは言い過ぎにしても、この時代にあって、まだドキュメンタリーってのは戦地や貧困、少数民族を撮るのが役割だと思っているみたい。 マグナムの作家の名前を五人あげられる人だ


幸せのレシピ
ジェイミー・オリバーの30分クッキングが好きで、録画してまで見ています。
彼の姿勢は一貫していて「美味しくて身体にいいものを食べるのは、みんなが考えているよりもずっと簡単なんだ」ということ。 そのため、慣習や思い込みを改めるように、缶詰や冷凍食品も「こうすれば、ゴージャスでリッチな味わいになるよ」と使い方を提示し、逆にバターを手作りしたりもします。 そうして時間がないことも理由にならないと、よりシンプルで効率のよいレシピを提案していく。その姿は料理人というよりデザイナーのよう。 撮影スタッフの腕がいいのか、スタジオの照明がいいのか、とにかくきれい。最後にみんなで出来上がった料理を食べるところで番組が終わるけれど、その美しさがすごいです。 時短レシピは日本にもたくさんあるけれど、食べる側にも時短が求められるようなところがあって、食べるところを美しく撮っている番組を見た記憶がありません。 ジェイミーの作る料理はつねに「食べるときにこういう楽しみがあって、こんなふうに感じるよね」と、豊かな時間を過ごすためにちょっとの工夫でいいんだ、と唱え続けます。


クラウドファンディング
そのブランドの名前を目にするようになったのは3,4年前のことで、当時は事業形態の面白さにフォーカスされた記事ばかりでした。 カリフォルニア大学バークリー校に通い経営について学んだ学生が、ジーンズに魅せられて、卒業後にジーンズ製作のノウハウを学び、ブランドを立ち上げるものの失敗して、クラウドファンディングのかたちで投資を募り、自分も顧客も満足できるデニムを安価で売ることができた、とか。 現代版のナイキみたいな。 それがGUSTINで、ここはリーバイスみたいな定番商品がありません。社員が三人。実店舗なし。 岡山のデニムを使ったストレートとか、コーンミルズのライトオンスのスリムとか、まずは「こういうジーンズを企画しているけれどどうかな?」と顧客に募り、目標額に達成したところで製作が始まるらしいです。 服は流行を意識しないと売れないし、サイズや色の管理など大変で、余剰在庫を持つのは負担が大きく、店舗や宣伝広告の費用を商品の価格に吸収させなきゃいけないし、「メーカーは最高にカッコいいものを妥協せずに作り、それを高くても好きな人だけが買う」なんて美しい話にな