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GR meet Osaka

大阪のGRファンと一緒に時間を過ごすのも楽しみでしたが、まだカメラ雑誌の読者だった頃からバリバリに紙面で活躍していた横木安良夫さんと、ファンと言っていいくらい憧れていた菅原一剛さんと、スピーカーを務めるという機会はとくべつなものでした。 それぞれに質疑応答があって、横木さんの衝撃の告白があったり、菅原さんの話しぶりに作品の片鱗を見たり、充実した時間でした。 もしぼくも質問していいのだったら、それぞれに聞きたいことがありました。 横木さんには 「バリバリのポートレートをたくさん撮ってきたことは、今日のようなストリートスナップにどのような影響を与えていますか? ポジティブなこと、ネガティブなこと、両方が聞かせてもらえたら嬉しいです」 菅原さんには 「とにかくいろんなカメラを使っていますけれど、作品づくりのプロセスのなかで、機材選びはどのような位置にあって、どんな意味を占めていますか?」 帰りの新幹線のなかで、新大阪駅で買った鯖寿司を食べながら、そんなことを考えていました。 そして、お二人だったらどう答えるだろうかと。 イヤフォンからBeach Houseの「7」が流れてくるころには、浜松を過ぎてわずかな眠りに。 今日も暑いけれど、あの日も暑かったな。

ポケットのなかのライカ Huawei P20

カメラを初めて手にした小学生の頃から、未来のカメラってどんなだろう?と想像するのが好きでした。スカウターみたいになるのか、片手で銃みたいに構えるのかな、とか。 撮ってからの展開の広がりと簡便さを考えたら、もっとも進化したカメラの形状のひとつがスマートフォンでしょう。 スマートフォンのカメラ機能が、このあとどこまで進化するかということよりも、ここで従来のカメラがどこに活路を見出して変化していくのか、そっちに興味があります。 写真からアウラは失われたかもしれない。でもボードリヤールが提唱したシミュラークルみたいな意味での映像の力は増しているはずで、そのときカメラはどんな姿で、どんな役割を果たすのか。 奇しくもこのHuawei P20の最大のウリは、「進化したAiによって誰でも簡単にプロカメラマンのような写真が撮れる」です。 でもほとんどのスマートフォンは、プロのカメラマンが使ったときにそれ以上を望むことができません。P20はそこに余地があって、Aiと共存できる感じがいいです。 現代の人たちが、もっとも長く時間を共有するものがスマートフォンだと思います。悲しい現実だけれど。 ただ、いつも一緒にいることは、記録としての良い写真を撮るための理想の条件です。 柳宗理さんが「怪我はしないほうがいい。でも誰だって怪我はする。それなら絆創膏をデザインする意味がある」と残していて、スマートフォンのカメラ機能について、同じ考えでいます。

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©1994~ Yukio Uchida