なにか連載みたいなことをしたいと思っているとき、ダルビッシュ投手が若い野球選手から筋トレについて質問されて答えているのを見て、トークショーなどの資料をどうやって作っているかを記事にしようと決めました。
質問を受けることも多いですし、あとに残しておくことに意味があるように感じるから。ぼくが自分でトークショーをやるようになったとき、先輩たちに聞いても知りたいことを答えてくれる人がいなくて苦労したので。
ちょうどCP+まで一ヶ月くらいあるので、それを具体例にして書いていきます。質問や意見などあればコメント欄に。
ただ、答えられないことあるかもしれません。舞台裏のヒミツ(なんてないけど)とか。
第一回として、使用機材を。
初めてトークショーをやったのがシグマからの依頼で、場所は銀座のアップルストアでした。あそこ会場がすごくよくできていて、席についていたらどこからでも完全にスクリーンが見えます。音響も完璧。でもそんなこと考える余裕も、もちろん経験もまったくなかったです。
当時はWindowsを使っていてパワポもまともに使えなかった(得意なの秀丸でテキスト書くことだけだった)から、画像をフォルダに入れて、それをアップルの人に頼んでMacに移してもらい、ただ順送りしながら話しました。ヘッドセットじゃなくハンドマイクだったと思います。
そのあと2011年にCP+でX100のステージに立つとき、今までのままじゃダメだなと思い、「じゃじゃん!」と言いながらベスト7をカウントダウンするというスタイルにしました。
「第7位! コンパクトなのに画質がいい!!」みたいな。
CP+のように、会場でいろんな音が混ざっていて人の流れが激しいところだと、途中から見る人も多いため、ネタフリがあって盛り上げてオチで回収するというような組み立てでは空回りしてしまうからです。意味はあって重要だけれど難解だったり退屈だったりするパートも、ひとりひとりのお客さんに伝わりにくい。映画みたいなわけにはいきません。
映画は基本的にクローズドなスペースで、整えられた環境で、二時間くらいの時間を約束されているわけで、デヴィッド・フィンチャーみたいなことが可能になります。
このカウントダウン方式は、わりに評判も良かったですし、いまでも環境に左右されない強いスタイルだと思っています。Windowsのノートパソコン使って、クリックしてスライドを進めて・・・というやり方なので、トラブルもほぼ皆無。
でも海外の写真家のプレゼンなどを見ると、もうちょっとストーリーを持たせていることに気づき、いよいよMacの導入になるのが2012年。
つづく。
参考資料:若葉マークがとれる前のMac二年目のプレゼン表紙がこれ。
まだ当時は16:9ではなく4:3だったんだな・・・と感慨深い。
多数決ってのもひとつのやり方だと思いますが、最初にアクションを起こす人ってそれなりの何かを持っているわけで、その一票をどう評価するかって重要だと考えています。
とくにすごく早くて助かりました。週末の前で記事がまとめて書けるタイミングだったので。
いまでは絶対にこっちにしておいてよかったと思うので、早く意見をもらえて感謝しています。