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旅の機材を整える その2

July 11, 2017

 

最初に買ったカメラバッグははっきり覚えていて、キヤノンがCPE(Canon's Personal Equipment)で販売していたナイロン製のもの。色はベージュ。

このCPEではかなりお金を使って、高校生のとき自由になるわずかなお金のほとんどはフィルムとレコードとCPEのグッズに消えました。水色のロゴのトレーナーがあって、それ着て修学旅行に行ったくらい(つまり一張羅だった)。

 

次はプロになってからで、テンバのP895。プロといったらこれだろう、という刷り込みによる選択でした。

テンバのショルダーでは最大クラスで、レンズを付けた一眼レフ2台と大口径ズーム3本を入れても、まだクリップオンストロボとゼラチンフィルターとフィルムを入れる余裕があるほどデカかったです。

当然ながら腰への負担がすごかったし、テンバってファスナーが壊れやすい(と思う)のと、生地が丈夫過ぎてこすれた服のほうが傷んじゃうなど、不満を持ちながら何年か使い続けていました。

 

ぼくのバッグは、もう捨てちゃったので写真がありませんが、このブログの写真がすごく好きです。

https://www.goodbyeac.com/photo02

 

次に「このままじゃダメだ。機材を多く持つことは写真にプラスになってない。ストイックに減らそう!」と決断して、連載で「今日が雨でも傘は持たない」というエッセイを書き、ドンケのF-2を買いました。これに入らないものは持たないという決心。バリスティックナイロンの黒と、コットンのベージュと、ふたつあります。どちらもいまでも現役。

ドンケは傷み方が好きなのと、バッグの自重が軽いのがいいです。ダサかっこいい、道具らしいデザインも好き。

でも一眼レフでガンガン撮るスタイルから、ライカを中心としたスナップに比重をシフトしていこうと、ビリンガムのハドレーを買いました。これは超定番ですね。レンジファンダー系のカメラでスナップを撮っていたら、いちどは使ったことあるんじゃないでしょうか。

 

ジーンズからブレザーまで合うし、これにライカ2台とレンズ3本というのが、ぼくの基本撮影スタイルになりました。ちょうどライカ関連の本に携わっていた時期。

ただハドレーにも弱点は多く、過剰と思えるクッションのせいで大きさのわりには収納力に乏しく、フラップが開き気味(外側にバッグが倒れる)のバランス、マチが少ないポケット、とにかく人とかぶる、といったことが不満に。

 

カメラ専用バッグじゃなく、”ふつうのバッグに中仕切りを入れたほうが扱いやすいのでは”と思い立ち、最初がPrada、そのあとFelisi、次がBrady、それからFilsonなど、いろんなバッグを使ってみました。もうこの時期のものは一長一短。

Bradyを持っていると、女性編集者やメーカーの広報の人から、「そのバッグいいですよね。私も欲しいと思っているんです」と声をかけてもらうことがあって、強く印象に残っています。

カメラバッグも変わる時期なのでは、と思うきっかけになりました。カメラのためだからと言って不格好なバッグを持ちたくないという人が、はっきり増えているのを感じて。

 

いまはINDUSTRIAを使っています。

撮影には色んなスタイルがあり、とにかく現場にたくさん機材を持っていって、持ち歩くのは小型のバッグにするという場合もあります。もちろんカメラ2台とレンズ3本の基本スタイルを一日中持ち歩くことも多いです。

あるとき「一台は常に首や肩から提げているんだから、バッグはもうひと回り小さくてもいいのでは*」と思いつきました。

注:とはいえ、無理をすればバッグにしまえるサイズじゃないと、美術館に入るときとか、海外で地下鉄に乗るときとか、不便もあります。

 

INDUSTRIAのバッグで好きなのは、これまで延々と書いてきたバッグへの不満と、バッグに求めることが、ほぼ全てかなっているところ。とくにポケットは素晴らしいです。収納の自由度が高く、色んな使い方ができるのもいい。

黒の小さなバッグをメインにして近場のスナップに、それより少し大きなタンのものを旅行用にと使い分けています。

個人的なこだわりは、最初に洗いをかけること。縫製も生地もよいので型くずれすることなく、少しだけしんなりして肌に馴染むようになります。

 

村上春樹さんがエッセイで紹介して有名になった、サマセット・モームの「どんな髭剃りにも哲学はある」という名言があります。そういう点で、写真家の哲学がいちばん現れるのはカメラバッグ選び(とその使い方)ではないかと思います。ストラップより深い沼。
 

 

 

 

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