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ポケットのなかのライカ Huawei P20


 

カメラを初めて手にした小学生の頃から、未来のカメラってどんなだろう?と想像するのが好きでした。スカウターみたいになるのか、片手で銃みたいに構えるのかな、とか。

撮ってからの展開の広がりと簡便さを考えたら、もっとも進化したカメラの形状のひとつがスマートフォンでしょう。

スマートフォンのカメラ機能が、このあとどこまで進化するかということよりも、ここで従来のカメラがどこに活路を見出して変化していくのか、そっちに興味があります。

写真からアウラは失われたかもしれない。でもボードリヤールが提唱したシミュラークルみたいな意味での映像の力は増しているはずで、そのときカメラはどんな姿で、どんな役割を果たすのか。

奇しくもこのHuawei P20の最大のウリは、「進化したAiによって誰でも簡単にプロカメラマンのような写真が撮れる」です。

でもほとんどのスマートフォンは、プロのカメラマンが使ったときにそれ以上を望むことができません。P20はそこに余地があって、Aiと共存できる感じがいいです。

現代の人たちが、もっとも長く時間を共有するものがスマートフォンだと思います。悲しい現実だけれど。

ただ、いつも一緒にいることは、記録としての良い写真を撮るための理想の条件です。 柳宗理さんが「怪我はしないほうがいい。でも誰だって怪我はする。それなら絆創膏をデザインする意味がある」と残していて、スマートフォンのカメラ機能について、同じ考えでいます。

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