写真愛好家のための筋トレ 基礎知識編
筋トレのための基礎知識
体質による違い、向き不向き、理論のアップデートなどありますが、筋トレはかなりしっかりとしたメソッドがあり、健康維持や身体づくりの役に立つので、覚えておいて損はないと思います。
ちなみに年齢による制約はそれほどないとされていて、50代、60代で始めてバリバリの身体を維持している人も多いそうです。
筋トレでいちばん大事なことはまず怪我をしないこと。
怪我そのものが良くないですし、そのあいだトレーニングを休まなければならないため、せっかくの努力が水の泡です。なので最初はジムに行ってトレーナーに指導を受け、フォームのチェックをしてもらうことをお勧めします。
次に重要なのは睡眠を軸とした休養と良質なタンパク質を中心にした栄養です。
超回復と呼ばれますが、筋トレは筋肉を上手にいじめてやり、「次は同じダメージを受けるわけにはいかない」と身体が強くなろうとして筋肉を大きくしようとする、その反動を利用します。だから毎日ひたすらトレーニングをしていると、成長する時期がありません。効率が良くないし、疲労ばかり溜まっていく。
筋肉の材料はタンパク質なので、それがないと身体が大きくなりません。
ウルヴァリンことヒュー・ジャックマンは、もともとは痩せ型だったのに役作りのためマッチョになる必要があって、1日に5,6000kcalくらい摂取していたとか。食べてみればわかりますが、ほとんど拷問です。トレーニングより辛いはず。
そして、その栄養を「どこに回してあげるか」を指示してやるための、いわば設計図つくりがトレーニングになります。
さて、僕のこの写真———右上でカメラを縦位置でホールディングスるのを見たとき、どこの筋肉が気になるでしょうか?\
アシスタントやスタジオ勤務の経験が長い写真家は、ほとんどが腰痛に悩まされています。重い機材を持ち歩く時間が長いことが原因でしょう。そうなると「鍛えるのは、まず腰?」と思うかもしれませんが、腰を鍛えるトレーニングってほとんどないです。むしろ腿の裏側を鍛えて腰を使わずに重いものを持ち上げる方が良いですし、長期的にいえば腹筋を鍛えてやることで腰を守ってあげるほうが重要。
続きは、また次の機会に。